とうふ荘の手記てき!

プログラムとか

DroidCam・Snap Camera・OBS Studioでバーチャル背景がどこでも出来る

日時 更新内容
2020/05/03 タイトル変更

結論

  1. DroidCamでスマートフォンWebカメラとして扱う。
  2. Snap CameraのVirtual Green WallというLensを使って背景をグリーンバックにして人だけ切り抜く。
  3. OBS StudioにVirtual Camプラグインをインストールして、Snap Cameraにクロマキーとお好みの画像を合成し、それを仮想カメラに流す。
  4. ビデオ会議のカメラにOBS Cameraを選択

ちなみに2.の工程をFaceVtuberというサイトのウィンドウキャプチャで置き換えるとお手軽にバ美肉できる。


ビデオチャットをする必要に見舞われたものの、使用しているPCでビデオチャットをすることを想定していなかったため、Webカメラはおろかマイクすら取り揃えていませんでした。

そこで、Webカメラがなくても、ZoomやMicrosoft Teamsのバーチャル背景再現してSkypeGoogle Meetなどでビデオチャットをする方法を備忘録として残しておきます。

(なお、複数のアプリを経由させ、中にはSnap Cameraなどは背景除去を行っていたりと、要求スペックはそこそこ高いです。)

環境

  • 配信役:Windows10
  • カメラ役:Android

DroidCamを導入

スマートフォンWebカメラにするツールとしてDroidCamを導入します。

DroidCamはインターネットを経由してスマートフォンWebカメラとして扱うためのソフトウェアです。類似のアプリは他にも存在する中、DroidCamは追加のソフトなしでマイク機能も使うことができます。

www.dev47apps.com

なお、カメラの映像を送信する側のスマホと、受信し仮想WebカメラにするためのPCにそれぞれにソフトを入れる必要があります。

手順はこちらのサイトが詳しいと思います。

www.madosyo.com

2020年4月30日現在、スマートフォンAndroidのみ対応しており、PC側はWindowsLinuxに対応しているようです。

使い方は、 1. スマホとPCでそれぞれソフトを起動します。(スマホ側は初回起動時にチュートリアルが表示されると思います。) 1. スマホ側に表示されているWiFi IPとDroidCam Portを確認します。 1. PC側に確認したWiFi IPとDroidCam Portを入力します。 1. マイク機能を使用する場合はAudioにチェックを入れます。 1. Startを押します。

ただし、PC側でソフトを起動するとカメラの映像を確認できると思います。

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DroidCamの表示例(真っ黒ですが…)

また、フリー版は画質は480pで固定で、オートフォーカスや表示の反転といった機能は使えないようです。(普通の配信の範疇であれば問題はないと思います。)

Snap Cameraの導入

iVCamで取得したカメラの映像から人物だけを切り抜き、背景はGB(グリーンバック。緑色のこと。)にすることで、Zoomなどで有名なバーチャル背景を実現できます。

Snap Cameraはカメラ映像にLensと呼ばれる任意のフィルターで加工して仮想カメラとして出力できるソフトです。

snapcamera.snapchat.com

このソフトのLensに「Virtual Green Wall」があり、カメラの映像がいわゆるグリーンバックになります。

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Virtual Green Wallの様子。実際にはここに人だけが映りこみます。

OBS Studioの導入

Youtubeの配信などに用いられるソフトウェア、「OBS Studio」を導入します。

obsproject.com

OBS virtual-camを導入する

OBSで構成したシーンを仮想Webカメラにする機能、「OBS virtual-cam」プラグインを導入します。

以下のページからインストーラーを用いるだけで簡単に導入できます。

github.com

OBS Studioのシーンを設定する

ソースの+の画像より仮想背景となる画像を選択します。

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ソースからバーチャル背景を追加

次に、ソースの+の映像キャプチャデバイスよりSnap Cameraをデバイスから選択します。

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映像キャプチャデバイスを選択する様子。画像はイメージです。

ソースから追加した映像キャプチャデバイスを右クリックし、フィルタを選択します。

そして、エフェクトフィルタの+からクロマキーを選び、色キーの種類を緑にすれば、グリーンバックが透過し、バーチャル背景と合成されます。

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クロマキーを設定した様子。画像はイメージです。

イメージ図

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配信のイメージです!

最後にツールからVirtualCamを選択し、Startで映像を仮想Webカメラとして配信出来ればOKです。

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OBSを使う意義

今回はOBS StudioにSnap Cameraを合成してバーチャル背景を作成しましたが、Snap CameraのLensにある「Virtual Office」など「Virtual ~」系のLensを用いればOBS Studioなしでもバーチャル背景を利用できます。

OBS Studioを使う意義は

  • 好きなバーチャル背景を使える。
  • ソースにウィンドウキャプチャを追加すればデスクトップの映像も共有できる。(音声の共有にはサウンド ミキサーが必要)
  • Webカメラやウィンドキャプチャの画面構成を好きなように配置できる。

っといったものになると思います。

Skypeビデオチャットを行う場合

画像のように、カメラはOBS-Camera、スピーカーはお好みのものを選択し、マイクはDroid Cam Virtual Audioを選択することで配信が行えます。

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Skypeビデオチャットを行う場合の設定例

以上になります!

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配信イメージです!!